～独り言～『平和をつくるもの｡』
午前５時過ぎのこと
お腹が空いてるノアは
私が、眠いのを知ってるから、
私がからだを起こすまでは、決してご飯をせびったり甘えたりしません。
以前は、前足で、チョンチョンと､顔を叩くように起こしていたのですが、
もう少し横になっていたそうな､この頃の
私の状況をよく知っているようです。
そんな私が、
ノアのご飯を用意し終え､
昨夜、早く眠りに着いたので
朝､シャワーを浴びました｡
その後、
いつもキュッと黒いヘアゴムで、束ねるのですが、
シャワー浴びる前から
そう､
右腕にあるいつものゴムが、見当たらない………。
きっと､布団の中に落ちているに違いない………
そう思って､布団の方を見ると、
ノアが布団の上で、
じっとこっちを見ています。
近付くと､ノアが、
スッと起き上がり
何やら不思議な行動をし始め
前足で、
チョンチョンと私に教えるのです。
何かと思い、
布団をよけてみると、
ヘアゴムがノアの前足の側にあるではないですか………。
実は、独り言で、
『あれ？ヘアゴム、何処にいったのかな………。』
そう
シャワーを浴びる前にも
呟いていたのです。
ノアは、聞いていたのでしょう………。
だから教えてくれたのだと思います。
いつも思うのですが、
ノアは、しっかり聞いて理解しています。
過去に､口論のような状態に
娘となった時、
感情が揺れて
彼女が、泣いてしまった時の事でした。
テーブルの上に乗ったノアは、
慌てた様子で、
私に抗議しているかのように、
『にゃにゃにゃ！！』
と叫んで、私の腕を掴んだのです。
『エッ？』
私が
戸惑っていると､
とっさに
椅子に､うずくまった娘の前をうろうろしながら、
頭にすり寄って、にゃ－にゃ－と鳴くのです。
一瞬何の事だか解らず
唖然としてしまいました………。
ノアの大慌てしているのを見て
その場は、
なんだか
けたたましいサイレン鳴らす消防車や、
パトカー、救急車の走り去った後のよう………。
静まりかえっていました………。
『ほら､泣くからびっくりして､いじめてるって思ってる
みたいじゃない………。』
素直になれないまま
気まずそうに
私がそう言うと
少し顔をあげて
娘も
ノアの優しさに
落ち着いた様子でした。
そんな事がたくさんあって、
いつも思う事があるのです。
それは、私が、まだ、新品の聖書を開いて
胸に残った御言葉………｡
『義の実を結ばせる種は、平和をつくる人によって、
平和のうちに蒔かれます。』
この御言葉の思いのように、
いつか来る､希望ある新しい天と地には、
～「狼と羊は、ともに草をはみ､
獅子は牛のように、わらを食べ、
蛇はちりをその食べ物とし、
わたしの聖なる山のどこにおいても、
そこなわれることなく､
滅ぼされることもない」
と､主は仰せられる。～
～イザヤ章～
この小さな黒猫ノアでさえ、平和を求めているのですから、
また、猫だけではなく、
様々な生き物
このような
こどものような存在が、
哀しむことのない世の中になることを
今朝は、とても強く思ったのです………。
いつも身勝手な私の
ヘアゴム､みつけてくれて
ありがとう………。
感謝します。
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