『色彩のものがたり』~COLORS~
『色彩のものがたり』
〜COLORS〜
[日本の食]
曖昧な独り言…
味覚が繊細な日本人…
そうね…
現代ではどうでしょう…。
ここに書き記すことは
もう 現代では
ふさわしくないのかもしれませんが
私の物思いに更ける時間の
独り言…。
そう受け止めて下さったなら
感謝です。
私は十字架の神を信じる者で
あります。
そのような信仰生活の中で
日本の色を感じる事が
以前より増して深くなった
気がします。
日本のありのままの真実を
これからも直視しなければ
いけない時代ではありますが
日本の美しさを
いつまでも 遺していけたらと
ひそやかではありますが思います…。
神と共に生きていきたいと
願えば願うほどに
日本の国を
意識する色も濃くなっていく
ようであります。
独り言は…
そう、日本食…。
日本の食の美しさは
色彩…みるもの…
音…聴こえてくるもの…
味…旬の食材を味わうもの…
触…触れる食材の歯ごたえ…
舌触り…
香…香りよいもの…
滑らかな器に触れること…
五感全てを
満たして下さいますね。
自分のカラダの欲するもの
正しく欲する必要さが
素直に感じることは
霊的にも 敏感な日本人の
特徴でもあるかと
そんな気がします。
さて、そんな日本の食の内にも 禅僧による『五観の偈』等が
ありますが
(ごちそうさまの意味)
聖書にも 食に関する言葉は
いくつかありますが
気づかされることは
人にも 食にも 『こころ』にも
悦びと感謝の念がひとつに
あるようですね。
また『こころ』のキヨメの儀式に用いられるものといえば
必ず 食によるものがほとんどではないでしょうか…。
私の好きな料理研究家の
有元 葉子さんの
『使い切る』という
著書には
『現代人は頭ばかり働かせて
五感をないがしろにしがちですが、
目や耳から入る情報や、
漂ってくるにおい、
手で触った感じというのは
思っている以上に脳へ働きかけるもの。
料理も片付けも掃除も洗濯も
家事は五感を使って行うのです。
そのほうが絶対にうまくいく。
それに五感は日々の訓練で
冴えてくるものです。』
そのようにおしっしゃって
おります。
日本の食
四季折々の食材を楽しむことは
子供の頃に
五感で受け止めてきていた
感覚が
時を経て
大人になった今もなお…
鮮明に
想いだされるのでは
ないでしょうか…。
大切なことは
まず
シンプルに
子ども達の五感を研ぎ澄ませ
『こころ』にまで
悦びと安堵を与えることが
日本の食として
自然と根付いていくのでは
ないでしょうか…。
煩わい
難しくしなくても
よいのですから…。
特に
日本の人々は
食の領域でも
繊細で、曖昧な色の美しさが
私はあるのではないかと
思うものであります。
桜の色も 散り急ぐようにあり
ヒトヒラ…フタヒラ…と
舞い散るわずかな美しい色も
まるで私達を喜ばせたくて
演出をしているかのように
美しい自然の変わり目を
何とも言えない
見事なまでに
曖昧な彩りへと移します。
そうして
今では
新緑の美しい五月となりました。
その季節の曖昧な色を
楽しむ日本のひとが
まだ残されていると
いうのなら
どうして
神が見捨てましょう…。
『神は実に
そのひとりごをお与えになったほどに世を愛された。
それは御子を信じる者が
ひとりとして滅びることなく
永遠のいのちをもつためである』
感謝します…。
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